エチオピアの経済
1980年代の飢餓以来、一時食糧自給を達成した時期を除き厳しい経済状態が続く。現在では成長率約8%(2001年)を記録するなど好転しているが、依然として世界最貧国の一つ。主要産業である農業は機械化が進まず生産性が低い。エリトリア独立に伴い内陸国となったため、隣国ジブチのジブチ港およびジブチ鉄道を有料で利用。ソマリランドのベルベラ港の利用も増えている。
エチオピアの鉱業は、金(5.3トン、2003年時点)、銀(1トン)、塩(6万1000トン)に限定されている。金の産出量は1990年時点で0.8トンであり、開発が急速に進んでいる。埋蔵が確認されている資源として、水銀鉱、タングステン鉱、タンタル鉱、鉄鉱石、ニオブ鉱、ニッケル鉱がある。
国土の10.7%が農地として使われており、農業に従事する国民の割合は30%に達する。首都アジスアベバの年降水量は1179.1mmであり、乾燥に弱い作物の栽培も可能である。しかしながら、農業の構造が輸出商品作物の栽培と畜産業に特化しており、アフリカで2番目の人口(2005年時点)を支えるには主食の栽培量がまったく不足している。商品作物の輸出が最大の外貨獲得源となっている一方、輸入品のうち最大の品目は食料である。
主要穀物では、トウモロコシ(274万トン、以下、2002年時点の統計)の栽培がさかん。モロコシ(178万トン)の生産量は世界シェア10位に達している。根菜では、ヤムイモ(31万トン、世界シェア8位)が目立つ。畜産業ではウシ(3810万頭、7位)、ウマ(145万頭、9位)、ラクダ(47万頭、9位)。
商品作物では、コーヒー豆(26万トン、7位)、ゴマ(6.1万トン、8位)が際立つ。この2商品だけで、総輸出額の50%弱に達する。
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