河瀬 直美
奈良県奈良市紀寺町出身。
大阪写真専門学校卒業後、同校の講師を務めながら、8mm作品『につつまれて(山形国際ドキュメンタリー映画祭国際批評家連盟賞受賞)』や『かたつもり(山形国際ドキュメンタリー映画祭奨励賞受賞)』を制作し注目を集める。
初の35mm作品であると同時に最初の商業作品として制作された『萌の朱雀(もえのすざく)』にて、1997年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少で受賞。審査委員長(当時)を務めたドイツ人映画監督のヴィム・ヴェンダースを「誰、あのおっさん」と周りの人に尋ねたことは有名なエピソードである。
劇映画の『火垂』、『沙羅双樹』を制作し、世界各地の映画祭で多数の賞を受賞している。国際的に知名度の高い若手映画作家の一人。
『萌の朱雀』と『火垂』は、いずれも後に監督自らが、活字の物語に焼き直している。映画作家・映像作家といわれる由縁である。作品の対象や舞台は、自らが生まれ育った奈良にきわめて強い執着を持ち続けている。
河瀬の作品は、映像を借りて監督自らが語っていく「ことば」であり、他の既成の映画監督の作品とは一線を画した独自の映像世界をつくっている。


