カール・フォン・リンネ(Carl von Linné、1707年5月23日 - 1778年1月10日)は、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。一般にはラテン語表記のカロルス・リンネウス(Carolus Linnaeus)の名で知られる。なお、本国スウェーデンではLinnéを「リニェー」のように発音する。
カール・フォン・リンネは、スウェーデン南部のスモーランドのステンブルーフルトにニルス・インゲマルソン(Nils Ingemarsson)の子として生まれた。若い頃には、父親や母方の祖父と同様に聖職者となる予定であった。彼は町の内科医から教えられた植物学に興味を持ち、ルンド大学へ入り、1年後ウプサラ大学へと移った。
この間に、リンネは植物の分類の基礎が花のおしべとめしべにあると確信するようになり、短い論文を書いて助教授となった。
以下のような功績により、「分類学の父」と称される。
・二名法による分類体系を作り上げた功績はリンネに帰するものの、リンネ自体の分類体系は進化論登場以前のものであり、今日の知見からするとおかしなものが多数ある。
・また、分類手段に使った視点(植物の場合はおしべの本数)も現在では省みられることも少ない。彼の行った、この分類法は、人為的分類の代表のように言われるが、より取っつきやすい主な外見や色などではなく、花という生殖器官の構造に注目したということであり、目指したのは自然分類、すなわち生物の種間に存在する本来の関係の発見であった。
・生物の学名は属名、種小名に続いて命名者の名が記されるが、その際、リンネだけはL.と言う略称が使える。学名の最後尾にL.とあれば、リンネが命名して以来変更されていないと言うことになる。
・ロンドン・リンネ協会には1980年に当時の日本国皇太子明仁殿下(現在の今上天皇)が「魚類学への貢献」ということで外国会員に、そして1986年からは名誉会員に名を連ねている。


